シオン: 「はあ~もうお腹痛い…転職しようかな…ってそんなことを言ってる場合じゃない!
これからどーすればいいんだ?」
女声1列目(ソプラノ)前方ドアよりダニロを探す様子で入場
女声1列目(アルト)後方ドアよりダニロを囲みながら入場
女声3列目、後方ドアから、ダニーロに駆け寄る→囲む
女声2列目、後方ドアから入場し、囲んでいる3列目を押しのけダニロに接近する
→3列目は定位置にならんで、呆れたそぶり
男性はハンナを囲んで、上手から入場しながらハンナにアピール、客席に背中を向けないよう
合唱⑫末永: 「僕と結婚して下さい!」
女声達が黄色い歓声(キャーキャー)をあげ、男性陣はそれにギョッとして圧倒される。
ハンナ・ダニロ (それぞれに男性・女性に囲まれて登場)
ハンナ: (咳払い)「えへん!皆さま!私から大切なお知らせがございますの!」
全員: (ハンナを見る)
「私決めました!この方(助演)と結婚します!!!」(近場の助演の腕をとる)
全員: えええええ???
シオン: 「えっ?あのちょっと困ります!ね?伯爵も反対ですよね?」(あたふたする)
(スポットライト)
M《7.昔あるところに》 ダニロの歌の途中「しかし」の所から、全員ゆっくり静かに、定位置に下がる
ダニロの歌唱中はダニロを見つめる (全員:ダニロを見送る視線)
M《8.こうでなくちゃ》
ダニロは押されて下手方面へ移動
男性:ハンナに向かって駆け寄る(真ん中)
女声もハンナに気を向ける(視線を向ける)
助演とシオンが残って、上手寄り前方でこそこそ話
シオン: 「マズい…このパターン…伯爵は意地っ張りだから絶対戻って来ない…
ハンナさんは盛り上がってるけど…どうしたらいいんだ?」
助演①: 「さっきからどーしたシオン君?」
助演②: 「我々で宜しければ力になりますよ!」
シオン: 「ダニロヴィッチ伯爵を呼び戻したいんです!」
助演③: 「なんだそんなことか!」
助演④: 「我々が素晴らしい歌を披露すればきっと戻って来るさ!
照明 色変更 イントロ始まる
全員、ふと気付いた様子で歌の体制に戻る。
M《9.挿入曲ナブッコ》
照明 色変更
M《10.挿入曲微笑みの国》 (スポットライト)
照明
合唱女⑪田川: 「ダメよ~!」
合唱女⑫花田: 「ダニロヴィッチ伯爵は」
合唱女⑬大須賀:「マキシムが」
3人で: 「お好きなのよ!」
M《11. Chanson》シャンソン あたしはパリジェンヌ
振付け・パリの夜なら2回目に手を振る(右4回、左4回手のひらを前にむけて)
男声も振付けあり。繰り返しの2回目に手を振る
シオン: 「ダメだ…やっぱり戻って来ない…ここはやっぱり…
グラヴァリ夫人!ここはひとつ是非貴女に歌って頂きたい!
貴女が歌えばダニロヴィッチ伯爵も必ず戻ってきます!」
ハンナ: 「そうかしら?」
全員: 「そうです!」
照明 変色
M《12.Introduktion, Tanz und Vilja-Lied》ヴィリアの歌
(曲中ダニロイン)
ダニロ: 「ハンナ…大切な話があるんだ」
ハンナ: 「あらなあに」
全員:聞いてないふりをするが、耳はダンボ
ダニロ: 「僕は君と彼(○○氏)との結婚を禁止する!」
ハンナ: 「禁止?…どうして?何か理由でもあるの…?」
ダニロ: 「祖国の為だ!君がパリの男と結婚したら、祖国から 5 億 7863 万とんで 5 フランが
流出してしまう!これは国家命令だ!そんな結婚は結婚させられない!!!!」
ハンナ: 「そんなことが理由なの?」
ダニロ: 「そうだよ!他に何がある?…君の財産が!みんな君の財産が目当てなんだぞ!
そんな金絡みの結婚を君にさせるなんて…絶対ダメだ!!!」
ハンナ: 「ダニロ…良いわ!私は助演氏とは結婚しません!」
ダニロ: 「!!!」
ハンナ: 「だって、彼とは何にもないもの!」
ダニロ: 「ハンナ…」
照明変色
M《13.Duett.》 二重唱 高鳴る調べに
全員: 静かに動かず、二人を見守る(視線は自然にそらしても良い)
※前奏中台詞
ダニロ: 「何だったんだ…僕は…僕は胸が張り裂けそうだったのに…」
ハンナ: 「あら、何故?」
ダニロ: 「それは…僕が君を…」
ハンナ: 「さ、言って!」
ダニロ: 「…言わない」
ハンナ: 「言ってよ」
ダニロ: 「言わない」
ハンナ: 「言いなさいよ」
ダニロ: 「言わない」
ハンナ: 「言ってってば!」
ダニロ: 「言わない」
ハンナ: 「いいから言いなさいってば!」
ダニロ: 「言わない!!!…言わなくたって!!!」
全員:ワルツの歌唱中は温かい目でみる
全員: (拍手)
合唱⑬清水: 「いや~おめでとう!」
合唱⑭平井: 「これで君は大金持ちってわけだ!」
ダニロ: 「何を言ってるんだ。結婚するとは言ってない!」
全員: 「えええええ???(大げさに驚く)
合唱女⑯小松: 「そんなもったいない!」
合唱女⑰岩木: 「ハンナと結婚したら、億万長者になれるっていうのに!!!」(一同賛同の様子)
ハンナ: 「あら、それはどうかしら?実は、亡くなった主人には遺言がありますの。
「もし妻が再婚するなら、妻は全財産を失う。』と」
全員: 「えええええ???」(大げさに驚く)
ダニロ: 「ハ、ハンナ!君は結婚すると、無一文になるのか?」
ハンナ: 「ええ、そうよ!」
ダニロ: 「ハンナ…愛してる!!!結婚しよう!!!」
ハンナ: 「っしゃー!ダニロ!!!」
全員: 拍手喝采
ダニロ: 「ん!?でも待てよ?それじゃあ祖国はどうなる!?国家存亡の危機は救えないのか?」
全員: 「えええええ???」(大げさに驚く)
ハンナ: 「夫の遺言には続きがあります・・・
『もし妻が再婚するなら、妻は全財産を失う…なぜなら…財産の所有権が、
新しい夫のものになるからである!』ですって!」
ダニロ: 「…ハンナ!君って人は!」
ハンナ: 「文句はないでしょう?」
ダニロ: 「ないッ!!!!!」
M《14.Schlussgesang.》 大詰めの合唱
全員:前奏中「女にゃ勝てない!」2回
全員: 盛り上がって終わり
アンコール 全員でワルツ
めでたしめでたし